キューバの新旧最高指導者フィデル(83)、ラウル(78)・カストロ兄弟の実妹で、7人の兄弟姉妹でただ1人革命体制に反旗を翻して亡命、米マイアミで半世紀近くを過ごしてきたフアニータ・カストロさん(76)の回想録が昨年秋、米国で出版された。 「わが兄弟 秘められし物語」と題された記録では、米中央情報局(CIA)との協力関係のほか、キューバ革命(1959年)前後の一族の動きが語られている。フアニータさんに聞いた。 ――反革命に転じた理由は 「革命によって民主的な社会ができると期待していたが、裏切られた。革命はキューバの人々を裏切った」 ――CIAとの関係は 「革命直後から、様々な人たちが私に助けを求めてきていた。かくまったり出国の手助けをしていたりしたが、そんななかでCIAは、当時親しかったハバナ駐在のブラジル大使夫妻を通じて接近してきた。報酬を受け取ったことはない。米国は唯一、自由キューバのた
支配層が硬直化したキューバは、社会主義世界では輝きを失った「元」スター。だがベネズエラのチャベス大統領にとっては、そうではないらしい。 チャベスは数々の危機に見舞われたベネズエラ政府の仕事をキューバに外注することで、カストロ一派に第2の人生を与えている。チャベス政権の治安、移民管理、エネルギー分野の重要ポストにはカストロ一派が増えるばかりだ。 最近では、フィデル・カストロ前国家評議会議長の戦友でもあるラミロ・バルデス元内務相が、ベネズエラ中で停電を引き起こしている電力供給問題への対応を任された(キューバこそ長年停電に悩まされてきた国なのだが)。 反チャベス派は、キューバでインターネットの監視役として名高いバルデスを起用した理由が、ベネズエラ国内の反政府勢力をひそかに探るためだと疑っている。ほかにも防衛部門や情報機関の顧問にキューバ人が起用されている。 チャベスは、キューバ人ほど国内の危機管
2007年12月9日、ペルー・リマ(Lima)にある1980年から2000年までの政治的弾圧の犠牲者の名前が彫られた彫刻「The eye that cries」で、家族の名前を探す人々。(c)AFP/JAIME RAZURI 【12月10日 AFP】在任中の人権侵害や汚職など7つの事件に関与したとして刑事訴追されているペルーのアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の公判が、10日始まる。 元大統領が行ったとされる政治弾圧の被害者の家族らは、15年にわたって訴追を求めてきたが、ようやくこの運動が実を結ぶことになった。 1992年にリマ(Lima)市内のラカントゥータ大学(La Cantuta University)から学生9人と教授1人が拉致され、陸軍によって銃殺された「ラカントゥータ事件」。フジモリ大統領(当時)の指示によって行われたとされるこの事件で兄弟が犠牲に
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