値上がり ポジティブ日経平均38,651.97+1.93%ポジティブ値下がり ネガティブダウ平均42,030.95-0.71%ネガティブ値上がり ポジティブ英 FTSE8,264.00+0.33%ポジティブ値下がり ネガティブS&P500種5,709.80-0.91%ネガティブ値上がり ポジティブUSDJPY=X143.92+0.20%ポジティブ
音声ブラウザ専用。記事本文とカテゴリナビへ移動するためのナビゲーションスキップです。 記事本文へ移動したい場合はこちらをクリックしてください。クリック! カテゴリナビへ移動したい場合はそのままお進みください。 連載「母たちの選択 HTLV1感染を告げられて」(5月23-28日付)に、たくさんの反響が寄せられました。わが子に成人T細胞白血病(ATL)という難治性血液がんのリスクを負わせたくないと、いかに多くの感染者の女性が苦しんでいるか‐。「苦悩は私だけではなかった」などの共感の一方、「記事は感染者を不安に陥れているのでは」という批判もいただきました。ATLの原因ウイルスHTLV1の次世代への感染をどう防ぎ、埋もれている感染者たちをいかに支援していくか。読者の皆さんと対話しながら取材・報道を続けたいと思います。(ATL問題取材班) ◆「完全母乳」が重圧 再検査で「陰性」に 娘が赤ちゃんの
今月、14歳になった長女は、中学2年生まで学校を休んだことがない。顔つきも女性らしくなってきた。10歳の次女も、ほぼ皆勤賞。「母乳のおかげ。母乳で育ててよかった」。順調に育つ2人を見て、思う。 成人T細胞白血病(ATL)原因ウイルスのHTLV1に感染していることを知り、福岡県大野城市のマリさん(41)=仮名=が選択したのは「凍結乳」だった。母乳をいったん冷凍し、温め直して与える方法だ。 長女がおなかにいた、1995年師走の雪の降る日。産婦人科医はマリさんに感染を告げた。「母乳を通じて赤ちゃんに感染します。母乳はやめたほうがいいですよ」 それまでは、産婦人科の妊婦教室でも「赤ちゃんには母乳が大事」と教えられてきたのに。 母乳をあげなかった場合、赤ちゃんの免疫力はどうなるのか、情緒の発達への影響は、あげた場合にATLになるリスクとの比較は…。分からないことだらけ。でも、医師はまったく教
「成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスHTLV1に感染していると知ったのは、8年前です。(中略)息子も含め、若い方々が希望を持って暮らしていけますよう願っております」 長崎県内の海沿いの町で雑貨店を営むイズミさん(60)=仮名=から3月、取材班に便りが届いた。50歳を超えて自らの感染を初めて知った衝撃、そして、息子に母子感染させてしまった自責の念がつづられていた。 夫婦で店を始めてから、二十数年が過ぎていた2002年夏。重いビールケースや焼酎を運び続けてきた腰が悲鳴を上げた。足がしびれ、硬直するような体調の変化に耐えられず病院に行った。HTLV1の感染を告げられた。 感染者のうち、ATLを生涯で発症する割合は約5%。それを聞いて、少し安心した。だが、医師の次の言葉で胸が締め付けられた。「子どもには母乳で感染する可能性があります」 母乳は出る方だった。33歳になる長男は、サラリー
4月の昼下がり、長崎市内を一望できるマンション。テレビで幼児向け番組を見ていた幼子が笑い声を上げた。 「生まれてくる子が、こんなかわいい子だったらいいな」。ミヨコさん(28)=仮名=は左手で自分のおなかをさすり、右手で、サキさん(28)=同=の1歳の娘の頭をなでた。傍らのサキさんも笑顔を返した。 2人は同じ会社に勤めていた元同僚。ほんの数日前、長崎市の居酒屋であった元社員たちの“同窓会”で再会したばかりだった。待望の第1子誕生を目前にしたミヨコさんの大きく張り出したおなかを見て、同年代の女性たちの話題は自然と、「お乳」に。その時、サキさんが、こっそり告白した。「私、母乳、あげられないの…」 血液のがん・成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスHTLV1に感染するミヨコさんも、母乳での育児をあきらめている。自らが感染者であることを告げ、尋ねた。「ひょっとしてATL?」。その瞬間、2人の
レモン色のおくるみに包まれて、凰太(こうた)ちゃんがミルクを飲んでいる。哺乳(ほにゅう)瓶をくわえた小さな口を、懸命に動かして。予定より3カ月早く、昨年末にわずか642グラムで生まれた体は、3千グラムを超えた。 福岡県内の大学病院を1カ月余り前に退院した凰太ちゃんが暮らす、北九州市八幡西区の住宅街。部屋からは、穏やかな空が見える。 ミルクの分だけ増えていく、命の重み。だが、母親の森本雅恵さん(37)は、胸に抱いたわが子に「ある思い」を抑えることができない。「うつしてたら、ごめんね。…なんで母乳で感染するウイルスなんてあるんでしょうか」 雅恵さんは昨年9月、県内の産婦人科医院で受けた血液検査で、血液のがん、成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスHTLV1の感染を告げられた。母乳を通じ、母子感染の恐れがある。「生まれる子にお乳は飲ませられない」。看護師としてATLの過酷さを知る雅恵さん
[第20回] 魚を乱獲し続けると、海の生態系は壊滅する 『沈黙の海 最後の食用魚を求めて』 Tyst håv Jakten pa den sista matfisken イサベラ・ロヴィーン Isabella Lövin 欧州議会議員 いま、世界各地の海で水産資源が減りつつある。海洋汚染のせいでも、地球温暖化のせいでもない。乱獲が最大の原因だ。『沈黙の海』を書いた欧州議会議員のイサベラ・ロヴィーンさんは「このままでは海の生態系が壊滅してしまう」と警告する。6月に来日したロヴィーンさんに、世界の漁業の問題点や日本の果たすべき役割などを聞いた。 ――タラのように日本人にもなじみのある魚が、これほど危機にひんしているのですね。驚きました。 「魚は誰のものでもなく、みんなの資源です。国際社会は歩調を合わせて問題に対処してほしい」 ロヴィーン カナダ・ニューファンドランド島の周辺では、1990年代前
おとなしく負けていない装備調達コンペの敗者たち 当たり前の話だが、念のために書いておきたい。何であれ、複数の企業に競争させて勝者を決めることになれば、選定から漏れた企業は敗者ということになる。そして、勝者の総取り(winner-takes-all)方式をとれば、敗者は大損だ。だからといって、敗者となった企業にもセカンドソースとして仕事を出すことになると、何のために競争させているのかという話になりかねない。 また勝者が決まった時、その結果を敗者が素直に受け入れればよいが、「選定結果に納得がいかない!」と言い出すと、話がややこしくなる。実は最近、そうした事例が多いのだ。 その背景には、装備調達プログラムの高度化・高価格化によってプログラムの数が減り、「あるプログラムで負けても、別のプログラムで捲土重来」とは行かなくなってきている事情がある。下手をすると、ある装備調達プログラムのコンペティション
三重県紀北町内で海女として働いていた韓国籍の女8人が先月、入管難民法違反(資格外活動など)の疑いで、名古屋入国管理局と県警に摘発された。 背景にあるのは慢性的な担い手不足。舞台となった海野(かいの)漁協の漁業者からは、「韓国の海女に頼らないと生活が立ちゆかない」と、悲痛な叫びも聞こえてくる。 紀北町は、熊野灘を臨むリアス式海岸と大台山系の急峻(きゅうしゅん)な山々に挟まれた人口約2万人の小さな町。 「船長さんですか」――。先月10日朝、港で漁の準備をしていた男性(55)に、名古屋入管の職員が尋ねた。男性は漁期になると、韓国から海女を呼び寄せていた。90日間の観光ビザが切れそうになると一時帰国させ、再び入国させる手口で、先代から数十年にわたって続けてきたという。 「違法なのは分かっていたが、地元には海女のなり手がおらず、十分に漁ができない」。男性は苦しい胸の内を明かす。摘発時に雇っていた50
山口県美祢市が、同市の刑務所「美祢社会復帰促進センター」の敷地内に、地元住民やセンター職員の子どものための保育園を整備する計画を進めている。 近くの市立保育園を移転する形で来年4月の開園を目指しているが、周辺住民からは反対の声も上がっている。 市によると、3月下旬、センター側から提案があり、保育園の移転を検討し始めた。センターの女子受刑者の定員が来年秋に300人増えて800人となる予定で、増員される刑務官や職員の子どもの保育施設の確保が課題だった。市立保育園は建物が老朽化し、園児数も少ないという問題を抱えていた。新たな保育園の整備費はセンター側が負担する予定。 計画では、刑務所本施設の外側で、センター敷地の入り口付近にある武道場の2階を整備し、定員35人程度の保育園をつくる。市は8月23日、近くの公民館で住民説明会を開催。しかし、「教育環境として不適切」などの反対意見も出たという。市は「継
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