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  • 【レビュー・書評】精神病院を捨てたイタリア―捨てない日本 [著]大熊一夫 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    精神病院を捨てたイタリア―捨てない日 [著]大熊一夫[掲載]2009年12月13日[評者]柄谷行人(評論家)■「地域精神保健」という試み 著者は元新聞記者で、1970年にアルコール依存症を装って精神病院の鉄格子の中に入り、その体験を朝日新聞に「ルポ・精神病棟」として連載した。それは地獄のような世界であった。その後も著者は、この“地獄”をなくすにはどうすればよいかを模索してきた。いろんな改革案に出合ったが、それらはあくまで精神病棟の存在を前提にしたものだ。80年代に、著者は画期的な方法を知る。それは精神病棟そのものを廃止し、そのかわりに、地域精神保健センターを作るというものである。 これは、イタリアの精神科医フランコ・バザーリアが60年代に始めた運動である。精神病棟の廃止に対して、病人が凶暴になったらどうするのか、という反論がある。しかし、それは概して、精神病院に強制的に入れられたり拘禁服

    Yuletide_joy
    Yuletide_joy 2009/12/15
    ルポ・精神病棟には「精神病棟は座敷牢」という印象が. 日本の場合,病棟の閉鎖が患者の身を(DVなどの)危険にさらすという可能性は
  • asahi.com(朝日新聞社):小説の可能性めぐり議論 「中上健次以後」の熊野大学 - ひと・流行・話題 - BOOK

    小説の可能性めぐり議論 「中上健次以後」の熊野大学2009年9月8日 作家中上健次が始めた熊野大学が和歌山県新宮市で先月開かれた。没後17年。参加者の多くは中上死後、作品に接した世代だ。講師陣でも中上を直接知るのは最年長の島田雅彦氏、長女の中上紀氏だけ。中村文則氏、円城塔氏、東浩紀氏、前田塁氏ら講師側も「中上以後」世代による「第3期」熊野大学のスタートである。 過去のシンポジウムでは、中上作品を日の「近代文学」の問題に重ねて討議、論じられるのは小説の中身だった。世界がフラットになり、実存の陰影を失うとき、小説、特に純文学に書くことはあるのか――今回のテーマ「21世紀の日小説当に可能か」も、小説の中身への問題意識かと思ったら、全然そうならないところが面白かった。 話を引っ張ったのは東氏。村上春樹氏の新作『1Q84』だけが驚異的に売れている事態に、「あらゆる業界で売れる売れないが二極

    Yuletide_joy
    Yuletide_joy 2009/11/09
    "東氏は「いい作品さえ書けば残ると思うのはロマンチシズム。いい作品を発見できる読者がいなければ残らない...」"「自分の願望を充たしてくれない作品=駄作」という感想文に遭遇する度,同様の考えは浮かぶが...
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