ボーダータウン 報道されない殺人者/Bordertown――2007年/アメリカ/カラー/112分/ヴィスタ/ドルビーデジタルSRD グレゴリー・ナヴァ監督の『ボーダータウン 報道されない殺人者』の題材になっているのは、実際の未解決事件だ。アメリカとの国境に近いメキシコの街フアレスで、15年間に推計5000件もの女性殺害事件が起こっている。被害者の多くは、グローバリゼーションを象徴する外国資本の工場で働く若い非熟練労働者だ。 メキシコでは1980年代初頭から市場改革が進められ、サリナス政権の時代に保護主義から自由市場への転換が決定的となった。アメリカとメキシコの間でNAFTA(北米自由貿易協定)が締結されたのが1992年、そして事件が起き始めたのが1993年のことだった。 「映画の冒頭に入れた字幕でも明確にしているように、メキシコの市場改革やNAFTAの締結と事件はとても密接な繋がりがある
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