『銀河英雄伝説』のバックに流れるクラシックは、徳間書店関係の音楽会社の著作権フリーの曲を使う予定にしていた。 クラシックのほとんどの音源が、著作権フリーで使用可能なはずだった。 ラヴェルの「ボレロ」は、クラシックの中でも誰もが聞いた覚えがあるだろう有名な曲である。 当然、「ボレロ」も自由に使えるはずだと誰もが思い込んでいた。 ところがである。 驚いたことに簡単に使えない事が分かったのだ。 ラヴェルは、割と近年亡くなった人で、「ボレロ」の著作権がまだ生きていたのである。 著作権は、作者の死後50年(当時)でフリーになる。 ただし、戦争をした相手国には、戦争をしている期間は数えない。 日本は、第2次世界大戦で、連合国側のフランスと戦っているから、その期間が上乗せされる。 フランス人のラヴェルは1937年12月に亡くなっている。 つまり、ラヴェルの亡くなった年プラス50年プラス日本と戦争していた