ゲームではHDR10が主流に? 輝度のキャリブレーション(調整)で大きな課題 そもそもHDRってなんだ? HDRとは“ハイダイナミックレンジ”の略語で、明るさの情報(輝度)の幅を拡大する技術のこと。従来のテレビやゲーム機の映像信号は、規格の関係で最大100nit(nitは明るさの単位)という輝度の範囲に抑えて記録したり、伝送していた。参考までに、太陽を直視した明るさは16億〜18億nit、直射日光下の地表は10万nit以上(季節や時間により大きく変動)、太陽光が射し込んだ室内では1000nit以上と言われ、自然界には幅広い明暗が存在している。これを映像では100nitを上限に明暗を圧縮しているわけなので、表現の幅としては圧倒的に足りていない。とはいえ、直視できないほどの眩しい光がテレビから出ても困ってしまうので、自然界ほどの輝度幅は必要ないが、それでも最大100nitではさすがに幅が狭く、
[CEDEC 2017]「グランツーリスモSPORT」が実現した「HDR&広色域のネイティブ対応」とは何か? ライター:西川善司 ポリフォニーデジタルの内村 創氏 CEDEC 2016では,ゲームグラフィックスにまつわる色の話を色彩工学の視点から解説したポリフォニーデジタルの内村 創氏が,今年のCEDECでは,HDRをテーマとする講演「HDR 理論と実践」を行った。 ポリフォニーデジタルといえば,言わずと知れたグランツーリスモシリーズの開発スタジオであり,セッションタイトルに含まれる「実践」というキーワードはもちろん,最新作「グランツーリスモSPORT」の開発における経験談ということになる。 注目度の高かった,このセッションをレポートしたい。 ゲーム業界がHDR対応を行う意義はある! 言うまでもないことだが,このセッションのメインキーワードであるHDRは「High Dynamic Rang
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