西寺郷太が日本のポピュラーミュージックの名曲を毎回1曲選び、アーティスト目線でソングライティングやアレンジについて解説する連載「西寺郷太のPOP FOCUS」。NONA REEVESのフロントマンであり、音楽プロデューサーとしても活躍しながら、80年代音楽の伝承者として多くのメディアに出演する西寺が私論も盛り込みながら、愛するポップソングを紹介する。 第23回では氷室京介が作曲したBOØWY「PSYCHOPATH」にフォーカス。強烈なカリスマ性で多くのロックファンから支持される氷室のメロディメーカーとしての才能を中心に掘り下げていく。 文 / 西寺郷太(NONA REEVES) イラスト / しまおまほ BOØWYが日本中の少年たちにもたらした影響1980年代後半、バンドブームが到来しました。まさに第2次ベビーブーム、この時期の中で一番出生数の多い1973年生まれの僕の学年を中心とする世代