デジタルデータを保存したメディアは、一体いつまで保つのか? 昨今、このような疑問を、よく耳にするようになった。例えば身近なところで言えば、LDやDAT、MD、D-VHSなど一世風靡したデジタルメディアは、プレーヤーの販売が終了した現在では誰もが簡単には取り扱えない。また、メディアの読み取り面にカビが生えたり、傷がついたり、テープメディアならば切れてしまうという物理的な障害もデジタルデータの保存期間に影響する。 9月24日、日立製作所から京都大学との共同研究の成果として発表された内容は、非常に長期に渡ってデジタルデータを保存し、遠い将来でも容易に再生技術を再構築できるという内容のものであった。メディアには石英ガラス、記録には高出力のレーザー、再生には、低倍率の光学顕微鏡で撮影した画像を使うというこの技術、一体どのようなものなのだろうか。今回はこの話を聞いてみたい。 パルス幅が10兆分の1とい
ここまでで、CPU、メモリ、マザーボード、ビデオカードとトレンドを振り返ってきたわけだが、次に紹介するパーツはストレージデバイスとなる。これまでストレージデバイスといえばHDD(ハードディスク)しかなかったが、ここ最近、話題の中心となっているのは何と言ってもSSD(Solid State Drive)。SSDはHDDに比べて容量が少なく、販売価格もまだまだ高価なものの、圧倒的なスピード(転送速度)を誇る要注目のストレージデバイスである。一方のHDDも昨今の値下がりにより非常にコストパフォーマンスが高く、また転送速度も地味ながら着実に向上中。まだまだストレージデバイスの主役として健在だ。 ここではHDD、SSD双方のメリット・デメリットをしっかりと把握して自分にあった最適なストレージ環境を選択するべく、2009年~2010年4月までのHDD/SSD事情について説明していきたいと思う。 大容量
■ 第444回 ■ SSDの信頼性は、すでにHDDを超えている ~東芝セミコンダクター社 インタビュー 一昨年、昨年と大幅な低コスト化が進んだことで、モバイルPC用ストレージとしての存在感を増しているSSD。いくら安価になったとは言え、さすがに絶対的な記憶容量や容量あたりの単価ではHDDにかなわないSSDが、これほど注目を集めるのは、高性能、低消費電力、小型、耐衝撃性といった要素を備えているからだ。 特に1.8インチHDDを前提とした小型ノートPCの場合、本来はSSDが不利な記憶容量の面でも同等レベルになってきており、消費電力低減や軽量化といった要素も含め、トータルでSSD搭載モデルの方が魅力的なのは当然のことだ。 しかし同時に、ノートPC向けSSDが徐々に一般化する中で、SSDのセルはMLCへと主流が移り変わり、セルの書き換え可能回数はSLCより減ってしまった。本当にSSDでも大丈夫なの
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