長崎県佐世保市が100%出資する「させぼバス」は、20代の男性運転手が女性乗客に「早く降りろ」「死ね」などと暴言を吐いたとして、停職1カ月の懲戒処分にした。処分は27日付。運転手は退職願を出し、受理された。 市交通局によると、26日午後7時半ごろ、女性乗客は車内のICカード読み取り機で乗車券の残額積み増しをした際、料金精算も済んだと思い、そのまま降りようとした。運転手が「もう一回」と注意し、女性が「ちゃんと説明してください」と言うと、運転手は「降りるなら早く降りろ。業務妨害になる」と言った上、降車間際に「死ね」と暴言を吐いた。 マイクを通じて一部の乗客にも聞こえており、この女性や別の乗客らから市に苦情が寄せられた。同社は26日夜に女性に謝罪した。バス会社の聴取に運転手は「言ってはいけない言葉を言ってしまった」と述べたという。市交通局は「指導を徹底して再発防止に努める」としている。【梅田