石油連盟の天坊昭彦会長(出光興産会長)は1日、記者会見を開き、東北地方のガソリン不足について、「改善に向かっており、4月中旬には通常の状態に戻る」との見通しを示した。 石油連盟によると、東北地方の石油元売り各社の系列店は全2873店中、約79%にあたる2278店が営業を再開した。さらに今後1週間以内に79店が営業を始めるという。被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県でも約7割が1日までに営業を再開した。 国内製油所の石油精製能力も合計で日量約400万バレルと、国内需要の約330万バレルを上回っており、天坊会長は「各社のフル稼働で、製品によってはそろそろタンクがいっぱいになる」と、十分な生産量が確保できていることを強調した。