経営再建中の光学機器大手オリンパスは28日、取締役会を開き、ソニーと資本・業務提携を結ぶことを正式に決める。 ソニーはオリンパスが年内に行う約500億円の第三者割当増資を引き受け、発行済み株式の約10%を持つ筆頭株主になる。 ソニーも同日の取締役会で正式決定する。協業関係を深めるため、オリンパスに役員1人を派遣する方針だ。また、オリンパスが世界シェア(市場占有率)首位の医療用の内視鏡分野で、開発や研究を担う合弁会社を設立する。ソニーが強みを持つ映像技術と組み合わせ、製品力を高める。 オリンパスがソニーを提携相手に選んだのは、主力の医療機器に加え、不調のデジタルカメラ事業で相乗効果が期待できるためだ。