防衛省は22日、中国国家海洋局のプロペラ機が同日正午ごろ、尖閣諸島の北方約100キロの空域まで接近したと発表した。日本が設定する「防空識別圏」に入っており、沖縄県の那覇基地から航空自衛隊の戦闘機を緊急発進(スクランブル)させて対応した。 尖閣諸島周辺では、13日に中国国家海洋局のプロペラ機が魚釣島の南約15キロの日本の領空を初めて侵犯した。防衛省によると、今回、スクランブルの対象となった中国機も同型の輸送機という。領空侵犯を許した反省から、自衛隊は早期警戒機などを使って南西空域の警戒を強めていた。今回は自衛隊のレーダーで中国機を捕捉したという。 関連記事中国監視船が3日連続で領海侵入 尖閣国有化後17回目(12/13)中国監視船、3日連続で領海侵入 尖閣諸島沖(11/4)台湾、尖閣めぐり中国にも主張 日本領海への侵入に対し(11/2)中国機、尖閣南方で領空侵犯 「ここは中国の領空」主張(