県は1日、県庁や現地機関で、軽装での勤務クールビズや冷房を適正な温度設定にするよう努める「サマーエコスタイルキャンペーン」を始めた。2011年の東京電力福島第1原発事故に伴う電力需給逼迫(ひっぱく)を機に、取り組み期間を従来の6~9月から現行の5~10月に拡大して3年目。県庁ではネクタイを外して仕事をする職員がいる一方、曇りがちで肌寒い朝となったこともあり、上着や膝掛けを手放せない人も多かった。 キャンペーンを担当する環境部では上着やネクタイなしで作業する人が目立ち「軽装は仕事がしやすい」との声も聞かれた。建物の陰で日光が差し込みにくい観光部はネクタイを外す人はまばら。ある男性職員は「今日はクールビズには向かないかな」と苦笑した。 中部電力は今夏の電力需給は安定するとし、数値目標を掲げた節電要請はしない方針。県温暖化対策課の伊藤賢司係長は「原発事故後に定着した節電・省エネをさらに進める