中西さんのスマホに残るメッセージのやり取り。9月27日の噴火後、小野田さんからメッセージが届き、中西さんは励ましのメッセージを送り続けた 「若い人が何人も亡くなった。(犠牲者の最期について)話すのは生かされた者の務めではないかと思った」。9月27日、御嶽山の頂上にいて噴火に遭遇し、生還した愛知県豊川市の会社員小野田猛さん(52)が5日までに、信濃毎日新聞の取材に応じた。倒れた人を助けられなかった後悔から、あまり詳しい状況を話してこなかった。だが、婚約者に背中を押され、噴火直後の頂上の悲惨な様子を明らかにした。 単独で御嶽山に登った小野田さんは噴火当時、山頂の剣ケ峰にある御嶽神社頂上奥社の小屋近くで休んでいた。地鳴りのような音を聞いて振り返ると、猛烈な速さで真っ黒い噴煙が迫ってきた。 すぐ小屋の軒下に逃げた。ほんの数秒で周囲は真っ暗になり、軒下に続々と人が押し寄せてきた。「生きてるか」「
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