昨年8月、飯田市の会社員近藤茂さん(55)が自宅のパソコンで打ち立てた円周率の小数点以下5兆桁の計算が、ギネス世界記録に認定された。それまで世界記録とされた約2兆7千億桁を3カ月にわたる計算で大幅に更新。近藤さんは現在、10兆桁を目指す新たな挑戦を始めている。 昨年12月、周囲の勧めもあって英国のギネス・ワールド・レコーズ社に申請。今月18日に航空便で認定証が届けられた。 記録達成にはさまざまな反響があった。自分の記録を更新されたフランス人から「おめでとう」とメールが届いたほか、出張先のホテルのフロントで「もしかして…」と声を掛けられたことも。 円周率計算のプログラムを覚えた母校の長野高専(長野市)でも昨年12月に講演。後輩達に「この場所が原点だった」と語り掛けたという。 ギネス認定は「家族も喜んでくれた」といい、「死ぬまで計算を続けたい」と笑顔。10兆桁への挑戦は昨年10月から取