岐阜県中津川市山口にあるリニア中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(木曽郡南木曽町―中津川市、4・7キロ)の作業用トンネル(斜坑)地上部で8日に確認された陥没が、同トンネル内で4日に起きた崩落のほぼ真上で起きていたことが9日、国土交通省への取材で分かった。建設工事を実施する鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)もこれを認めた。機構はこの日も工事を中止し、現地を調査した。 機構は取材に、「一帯が地盤が弱い場所だとの認識があった」と説明。「地質調査した上で施工管理をしてきたつもりだが、今回のような事態になり関係者に申し訳ない」とした。工事再開のめどは分からないという。原因究明を急ぐが、「本線工事に入る前で、全体の工期が遅れることはない」としている。 機構によると、8日の陥没は、作業用トンネル坑口「山口非常口」から東へ200メートルほどの雑木林で、同日午前7時ごろ確認。この日は作業の