21日午前11時41分ごろ、北陸新幹線(長野経由)の高崎―長野間で停電が発生し、7時間余にわたって上下線で運転を見合わせた。JR東日本長野支社によると、北佐久郡軽井沢町内の下り線で、車両に電気を供給する架線を支える「ちょう架線」が断線したためという。 同支社によると、ちょう架線は架線に並行して走る鋼材ワイヤ。同社新幹線統括本部は断線による停電は「頻繁に起こることではない」としつつ、断線の原因については調査中としている。 この影響で同日午後7時すぎの運転再開までに30本が運休、9本に遅れが出て計約2350人に影響が出た。 長野市のJR長野駅では張り紙や電光掲示板で北陸新幹線の運転見合わせを案内。両親の介護でJR大宮駅まで向かう予定だった東筑摩郡の自営業女性(56)はこれまでは高速バス利用だったというが「新型コロナウイルスがはやっているので移動時間が短い新幹線を利用しようと思って来たのに」と話