環太平洋連携協定(TPP)交渉で、現在3%の輸入関税が課され、長野県が主要産地となっているレタスやハクサイ、キャベツの関税を即時撤廃すると大筋合意したことが15日、農林水産省への取材で分かった。同省の調査では、レタスは都道府県別の生産量(2014年産)で長野県が全国1位、ハクサイは2位、キャベツは7位。同省はいずれも関税率が低く輸入量も少ないため影響は限定的とするが、県内農家には不安の声もある。 同省によると、14年産のレタスは国内生産量が57万トン余で輸入量は1万トン余、ハクサイは91万トン余に対して約200トン、キャベツは147万トン余に対して3万トン余。レタスは米国産もあるが、多くはTPP交渉に参加していない台湾からの輸入で、ハクサイとキャベツも参加国でない中国、韓国産からの輸入がほぼ全てという。 同省がこれまで公表したTPPの大筋合意内容の資料には、レタスなど3品目は含まれてい