個人投資家の税制の優遇制度、NISAが来月から大きく変わります。制度はどう変わるのか。そして利用する上での注意点は?シリーズ“新NISA”。これから4回にわたって詳しくお伝えします。1回目は制度の基本と直近の動きについてです。 (経済部 佐藤崇大) 「NISA」は個人の資産運用を後押しするための税制の優遇制度です。株式や投資信託などの運用益(売却益や配当など)が一定の範囲内で非課税となります。 今の制度では、株式や投資信託などを年間120万円、累計で600万円まで非課税で保有できる「一般NISA」と長期の運用を想定して投資対象を一定の投資信託に限定し、年間40万円、累計で800万円まで非課税で保有できる「つみたてNISA」があります。 ただ、「一般NISA」と「つみたてNISA」は両方の仕組みを利用することはできず、いずれも期限付きの措置で非課税で保有できる期間も決まっています。 来月から