私のふんどしで相撲を取らないでください:「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(82)(1/3 ページ) 連載目次 他人のデータで商売ができるか? インターネットに公開されている情報を収集し仕事や家庭生活で利用することは、今やすっかり一般的となった。 ネットを少し検索すれば、さまざまな製品、サービスのマーケット情報を即座に見つけられるし、世界中の政府や自治体が「オープンデータ」という潮流の中で自らが保有する各種のデータを無償で提供している。 そのようなサイトから集めたデータを整理したり、市場分析や顧客台帳整理を行ったり、あるいはさらなる分析を加えて有償で不特定多数の人間に提供するようなことも行われている。無論、これらは元データの提供者の許諾があれば問題のない行為だし、読者の中にもこうしたデータ収集と活用をしている方も少なくないのではないかと思う。 では、活用されるデータを公開してい