はじめに はじめまして。エンジニアの近藤(@kon_engineer)と申します。本記事は BASE アドベントカレンダー 2022 の6日目の記事です。 本記事では、私が苦い経験から学んだ、スクラム開発で未来の落とし穴を回避する考え方について書きたいと思います。具体的には、ユーザーストーリーの優先度を決めるとき、ユーザーにとってどれだけ価値を提供するかという視点だけでなく、プロジェクトとして何がリスクで、それを回避するために何からやっていくのか、しっかりバランスを考えるべきだった、という経験談を記載します。また、本記事で事例として記載するスクラム開発は、1スプリントごとにリリースする形ではなく、スプリントをある程度回して、大きな機能が出来上がったら都度リリースしていたスクラム開発の形式になります。 ユーザーストーリーについて ユーザーストーリーは、システムがユーザーに届ける価値を表現する