サービス開発において「ユーザーがしたいことをできるようにさせてあげる」という議論は活発だが、いっぽうで「しなくていいことをしないようにさせてあげる」分野はまだまだ発展途上だと思う。なのでここで思っていることを書いてみる。 赤信号に突っ込んで行くバスある日、私は近所でバスに乗っていた。 進む道の信号は赤であり、私はてっきりバスは速度を落として止まるだろうと考えた。 ところがバスは速度を落とさずそのまま赤信号に突っ込んで行くのだ。 私は仰天して、 わあ、なんということだ、交差点で車にぶつかってしまう… そう考えた瞬間、信号が青に変わった。 これが「公共車両優先システム」か...とその時に理解した。 確かに、これならバスの定時性を確保できる。 さらに、道路の利用効率を現実的に考えれば、ただでさえ速度が遅いバスを優先して通すことは、社会の生産性の面でも至極妥当なシステムである。 止まらなくていいも
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