webメディアの仕事をしているが、これまで電通社員の方々と共に働いた経験を振り返ると、今回の「鬼十則」の掲載取りやめは根本的な解決にはつながらないと感じる。 なぜか。電通という会社は「鬼十則があるから、社員があそこまで働くようになる会社」なのではなく「もともとそういう人が既存社員のはたらく姿勢(鬼十則的な姿勢)に惹かれて集まった会社」だと思うからだ。 ----- 電通の社員(現役とOB)と共に仕事をすると、毎度のように彼らの仕事に対する熱量に驚かされる。 彼らは、およそほかの代理店が突き詰めないレベルまでクオリティを追求するのだ。それもあらゆる動きにおいて。 たとえば、彼らはあらゆる単語について「これは漢字で書くべきなのか、ひらがなで書くべきなのか、カタカナで書くべきなのか」を考え抜く。そのレベルで妥協を許さない。 90%では、許さない。100%でも、納得しない。 追求するのは、120%。