昨年の12月28日にNHKで放送された「追跡!真相ファイル『低線量被ばく 揺らぐ国際基準』」を見ていて、『見えない恐怖 放射線内部被曝』(旬報社)の著者・松井英介さんの講演を思い出したのであわせて紹介します。(※以下は私の勝手な要約ですので御了承ください。by文責ノックオン。ツイッターアカウントはanti_poverty) まず、「追跡!真相ファイル『低線量被ばく 揺らぐ国際基準』」で明らかにされたことは以下です。 日本政府は生涯の被曝量が100ミリシーベルト以下なら影響がないとする基準をもっています。その国の基準の根拠は、ICRP(国際放射線防護委員会)が「100ミリシーベルト以下は極めて小さくほとんど影響がない」としているところにあります。 ところが、このICRPの基準以下の地域で、住民に健康被害が広がっているのです。 ICRP基準の5分の1の低線量地域で がんが34%も増加している