東京都立府中工業高校の男性教諭が、ことし5月に東京・新宿区の都庁前広場で、校外学習の集合時間に遅れた生徒96人を20分余りにわたって正座させていたことが分かり、都教育委員会は不適切な指導だとして、体罰にあたるかどうかも含めて教諭の処分を検討することにしています。 生徒たちが正座させられたのは屋外のタイル張りの広場で、都教育委員会は、周囲に多くの人がいる場所で長時間にわたって正座させるのは不適切な指導だとして、体罰にあたるかどうかも含めて教諭の処分を検討することにしています。 男性教諭は学校の調査に対して、「秋の修学旅行では飛行機に乗るため、遅刻が周囲に迷惑をかける行為だということを指導しておきたかった」などと話しているということです。 一方、一緒にいたほかの教諭9人も正座させるのを止めなかったとして、都教育委員会は、学校に対しても再発防止の徹底と管理態勢の強化を指導したということです。