田んぼが広がっている。ひと夏を越えて、稲が長く伸びている。そんな風景をタノカンサァ(田の神)が見守る。彩色されて、赤色がよく目立つ。 場所は鹿児島県薩摩川内市祁答院町下手の菊地田(きくちだ)というところだ。 田園風景の中に タノカンサァ(田の神)は、鹿児島県や宮崎県のあちこちで見られる。田の神像は島津氏領内で17世紀頃から盛んに造られるようになった。 タノカンサァ(田の神)の詳細はこちらの記事にて rekishikomugae.net ふくよかな姿 Googleの地図で検索すると「菊地田の田の神」というのがある。鹿児島県道333号から農道に入るとすぐに見つかった。 近づくとけっこう大きい。そして、ふくよかな体系である。顔や腹を白く。衣装は赤く彩色されている。右手にはメシゲ(しゃもじ)を持つ。左手は欠けてわからず。頭にはシキ(米を蒸す道具)をかぶる。いわゆる田の神舞(たのかんめ)の姿である。