東京都八王子市の書店で女性2人が死傷した無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された会社員、菅野(かんの)昭一(しょういち)容疑者(33)=同市川口町=が、警視庁捜査1課の調べに対し、「大きな事件を起こせば自分の名前がマスコミに出ると思った」と供述していることが23日、分かった。 一方、「仕事関係で2、3日前からむしゃくしゃしていた」とも供述。菅野容疑者は5月に就職した直後の試用期間中、手にけがを負って正社員になるのが遅れたといい、捜査1課は将来を悲観して犯行に及んだ可能性もあるとみている。 調べでは、菅野容疑者は22日午後9時40分ごろ、アルバイト店員で中央大4年、斉木愛(まな)さん(22)の胸を文化包丁で刺して殺害した上、女性客(21)にも重傷を負わせて逃走した疑い。 菅野容疑者は派遣社員として職を転々とした後、5月から八王子市の板金・加工会社で働き始めたが、1週間後にプレス機に手を挟ん