小1でも高3でも10センチほど背が伸びている。ということは、明治期と比べ、戦後、小1の6歳までの乳幼児期の成長が著しくなったということを意味する。大澤清二・大妻女子大副学長(発育発達学)によれば「背景には乳幼児期の栄養の充実があるとみられる。身長が伸びれば、それに比例して脳をはじめとする体の機能の発達も早まっていると考えられる。大澤さんは「小学校の入学時期を1年早めてもよいのでは」と説く」(毎日新聞2017年1月19日) 学年毎の成長の早さにも時代によって変化が生じており、1910年と2010年との身長の差は、男子について、中2で20㎝を越えているが、小1や高3では、約10㎝である。女子にも同様の傾向が認められる(上表参照)。 また同学年男女の身長差は、女子の方が早い年齢で身長が伸びるので、小1から小6にかけて差が縮まり、再度高3にかけて差が大きくなる。1910年から2010年にかけてこの