現在放送中のテレビアニメ「いなり、こんこん、恋いろは。」がおもしろい。 キャラクター、音楽、ストーリー、演出…といったアニメを形作る各要素がそれぞれに魅力的な作品で、非常に語り甲斐のあるアニメだが、今回は本作についてある程度俯瞰をした感想というか、これまでのエピソードのまとめといった趣で、アレやコレやと語ってみたい。 ■「いなり、こんこん、恋いろは。」の中学生感覚と「中学生日記」「いなり、こんこん、恋いろは。」は、そのポップなBGMや色彩、可愛らしいキャラクターに対して、そのストーリー展開に"重い"要素を孕んだ作品だ。その"重さ"というのは、主人公であるいなり達の中学生らしいセンシティヴな感性を因子するところが大きいように思う。 このアニメに登場をする少女達は、その年齢相応の非常に繊細で傷つきやすいキャラクターとして描かれている。そして、その一方で他者を思い遣る気持ちや優しさを持ち合わせて
![中学生の難しい感性を描いた青春アニメとして観る「いなり、こんこん、恋いろは。」 - さよならストレンジャー・ザン・パラダイス](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e0de5f2e91526c847b0ab99146e304f08fdb742e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Ft%2Ftunderealrovski%2F20140304%2F20140304183244.jpg)