東京工業大学の長谷川修准教授は、9月29~10月1日開催の「イノベーションジャパン2010」で、人混みの中でも地図生成および自己位置推定(いわゆるSLAM :Simultaneous Localization and Mapping)を行う手法を紹介した(写真は実験に使用したロボット)。車輪の回転角情報(オドメトリ情報)と複数の画像データから得た特徴点をもとに、複数人が往来するよう変動要因が多い環境下でも安定してSLAMが行える。活動場所を限定しない、様々な生活環境で稼働するロボットの実現につながることが期待される。 未知の環境で移動ロボットが自律的に地図生成および自己位置推定を行うSLAMは、混雑した状況下では人間や乗り物などの移動体をランドマークとして認識してしまうため、SLAMが破綻してしまう問題があった。 開発した手法では、オドメトリ情報と単眼全方位カメラで捉えた複数画像の特徴点を
2010.09.27 富士ソフト、再利用性の検証を踏まえRTコンポーネントの作成法などガイドライン提案へ 富士ソフト ロボット事業推進室の小笠原哲也氏は、9月22~24日開催の「第28回 日本ロボット学会学術講演会」で、「RTC再利用技術研究センター」にて取り組むRTコンポーネント(RTC)の再利用性に関する検証事例を紹介。受付案内などのサービスをイメージしてシステムを構築し、検証した結果を踏まえ、RTCの再利用により短時間で統合作業が行えることを報告した。 その一方で、第三者がRTCを使いこなすのは難しいとし、その手引きとなる「サービス仕様書」「設計書」「取扱い説明書」をセットで用意する必要性を指摘した。早ければ、今月末には「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」(NEDO)の参画企業や機関に向けリリースする。また、同センターには250以上のRTCが登録されているが、「マンモス級から
2010.08.13【コラム】つくばチャレンジ、ロボット学の方向性、モデルベース開発を語る、fuRo先川原氏 ロボット自身が安全確認をするのはまだ難しい 7月24日、筑波大学で「つくばチャレンジ2010」の説明会が行われました(写真上は、説明会前日に実施された実験走行の様子)。今年のファイナルでは「つくばエキスポセンター」から出発し、「つくば中央公園」内、公園脇バス通り歩道、つくば公園通りの遊歩道を経て「つくばセンター広場」を走行し、「つくばサイエンスインフォメーションセンター」をゴールとする1.1km強のコースとなっています。 今年の目標として、「指定箇所でロボットがいったん停止し、オペレータの指示に従って再び走り出す機能を持つこと」があげられます。昨年よりも、より多くの通行人・市民がいる環境下で、安全にロボットが走行するための技術課題です。一時停止したロボットが、自身で周囲を認識して本
2010.08.11 JR東日本ウォータービジネス、マーケティング機能搭載の自販機を展開、OKAOで判別 JR東日本ウォータービジネスは、47インチのタッチパネル式ディスプレイを搭載し、マーケティング機能を備えた自販機を開発した。自販機上部に設置したセンサで年代や性別を判別してオススメ商品を表示するほか、季節や時間帯に合わせた飲料の広告を表示する。タッチパネルで感覚的に操作できる。1台当たりの価格は通常の自販機の5倍程度となる。JR品川駅で10日から先行的に2台設置し、年内に首都圏のターミナル駅を中心に展開。2年以内に500台を設置する。 高速モバイル通信でネットワーク化し、サーバを通じて新しいコンテンツを配信。また、顧客属性判定用センサで取得した属性情報を含む販売時点情報管理(POS)情報を蓄積する。属性判定には、オムロンの性別年齢自動推定技術「OKAO Vision」を利用した。また、
2010.08.13 NEC、twitterでつぶやいた言葉をパペロがしゃべるサービス開始、USTREAMで確認可能 NEC C&Cイノベーション研究所は、パーソナルロボット「PaPeRo(パペロ)」のソフトウエアモジュールなどを共有できるWebサイト「ぱぺろっち!」に、twitterに書き込んだツィートをPaPeRoがつぶやくサービス「ぱぺろっち!shabetter(しゃべったー)」を開始した。関西研究所(奈良県生駒市)にいるPaPeRoの様子を「USTREAM」によるライブ中継で見ることができ、つぶやいてくれたかどうかを確認することができる(末尾の「ぱぺ生中継!」参照)。同サイトでは、教育用プログラミング環境「Scratch(スクラッチ)」をベースに開発した「ぱぺろっち!ツール」を用いて動作モジュールを作成したり、投稿したりすることもできる。 ハッシュタグ #paperoch をつけて
2010.08.06 ゼネラルロボティックス、チョロメテの後継機を約100万円で発売、たいぞうは年内発売へ ゼネラルロボティックス(GRX)は、小型ヒューマノイド「Choromet2(チョロメテ)」(コードネーム:HRP-2m Next)を開発した。計22の関節軸に高剛性モータを搭載しており、人のように滑らか、かつゆっくりと動作することができる。研究機関向けにロボット動作実験などでの採用を提案する。産業技術総合研究所などが昨年発表した介護予防リハビリ体操補助ロボット「たいぞう」の骨格として採用されている。 Choromet2は、身長53cm、重量5.8kg。たいぞうの開発時に新規開発した独自のセンシングサーボモータモジュール「GRX-SSM」を各関節に採用したほか、出力軸受の両側に動力を伝える回転軸がある両持ち構造にすることで剛性を高めた。2006年に製品化した「HRP-2m Chorom
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