アフリカと本 ミレニアム・プロミス, ルーム トゥー リード を応援する井上晴夫のブログ MPJ(ミレニアム・プロミス・ジャパン、アフリカの農村支援)、RTR (Room to Read) を応援しています。書店で本を見て回るのが好きです。貸しホール、貸しオフィス(ビジョンオフィス)を東京にて運営しています。 人間行動を支配するパターン:バースト! メールは数通まとめて処理してしまうことが多い。 優先順位付けが為されると「ベキ法則」の形が現れてくる、と バースト! 人間行動を支配するパターン 作者: アルバート=ラズロ・バラバシ、出版社: NHK出版 http://honz.jp/13494 以下、引用です。 「バーストという現象:「短時間に何かが集中的に行われ、その前後に長い活動休止の時間が存在するという人間の行動パターン」 たとえば仕事でメールを処理するとき、1時間に1通ずつ処理したり
5つ星のうち4.0知的エンタメとしてはそう悪く無いが、本気で人間行動を支配するパターンを学ぼうという人には、物足りない Barabásiは、Linked(新ネットワーク思考)を2009年に読んでいる。その時は、著者がSocial Networkというかつながりの研究に入り込むまでの過程に興味をそそられた。今回は、人間行動のビッグデータ解析に関する逸話を、16世紀に遡って披露していて、研究成果を分かりやすくまとめたというよりは、逸話集というところ。そういうお話本としてよく出来ているのだが、学術書ではない。Amazonのアメリカの書評はその点で本書に対して非常に点が辛い。日本の書評はその点では甘いように思える。科学技術の基礎知識とその啓蒙に対する評価という観点で、調べてみると面白いかもしれない。目次をまず紹介しておこう。 第1章業界一のボディガード 第2章新教皇誕生 第3章ランダム運動の謎 第
バースト! 人間行動を支配するパターン アルバート=ラズロ・バラバシ なんとなく秋葉原のアトレの本屋に置いてあったので読んでみたが, 最近あまり体験できなかった知の冒険的な面白さが味わえた。 ざっくりな内容は,一般的な統計学では正規分布をベースに物事が語られるが,人間の行動や,自然現象の中には,正規分布では捉えられない「外れ値」が存在する。 そしてその外れ値の動きはランダムではなく,「バースト」(べき法則)で記述できるというもの。 「バースト」とは,一定の範囲内では通常の正規分布をするが,突然急激な頻度の増加がみられ,また元の状態に戻るというような動きを意味する。 人間の行動でいうと,人間は短時間に物事を集中して行い,あとは何もしない時間が続くというような動きをよく行う。 たとえば,電子メールの送信タイミングでは,一見ランダムに思えるが,特定の短時間に集中的に送り,あとは一切送らないと
なるほどビッグデータ時代の何が面白いのかというと、大量のデータの蓄積と取り回しが可能になることで、ランダムでないバースト・パターンがそのまま扱えるようになるから、なのか・・以下監訳者あとがきからほぼそのまま拝借。 人間行動には、驚くほど普遍的なパターン-バースト‐が見られるということだろう。バーストとは、短時間に何かが集中的に行われ、その前後に長い沈黙の時間が存在するというパターンのことだ。 このパターンが発見された背景には、我々の行動は実のところ「ランダムではない」という、ある意味ではあたり前のことが、近年、ようやくまともに取り扱えるようになってきたという事情がある。科学者は従来、物事はランダムに生じると仮定することにより、大きな予測力を手に入れてきた。本当にランダムならいっそ話が簡単になり、統計的な見地からいろいろなことが言えるようになるのだ。しかしその先に歩みを進め、規則性やパターン
田舎の町の夕暮れ 火星での生命探査は液体の水を探すことがカギになる。地下に液体の水があってときどき地表に流れ出すことはオービターからの画像で確認されている。ガリーと呼ばれる地表につもった氷が溶け出して侵食された地形を探して探査することになる。実際にカナダの極地方にあるガリーを探査して微生物の分布が調べられている。極地方では磁石が使えないので方向を見失う恐れがある。火星ではもともと磁場が弱いために磁石が使えない。このため地球のGPSのようなシステムを利用する必要があるかもしれない。生命探査のもう一つのターゲットは溶岩トンネルで、かつて溶岩が流れたあとが空洞になって残っている場所だ。地球上の溶岩トンネルでも光の届かない環境で壁のミネラルを利用する微生物が発見されているという。以上BSプレミアムによる。 1センチくらいの小さなアサガオの仲間。今年も去年と同じ場所に咲いた。 バースト! 人間行動を
人間の行動は予測できるのかと言えば、できないという人の意見が大半だろう。人間には物理現象がみせる決まったパターンは存在せず、思いつきで飲みにいったり、ふと思いついたことで行動を変えたりといった自由意志によるランダムネスが混ざるからだ、と。そもそもそれ以前にそんなこと考えたことがない、という意見のほうが多そうだが。僕は「考えたことがない」側の人間であった。 しかし本書を読み終えるころには、人間の行動は基本的なパターンにのっとっていて、ほとんどの確率で今日自分が何時にどこにいるかというのがわかる。400ページのなかなか分厚い一冊だが、この中で著者が挑むのはもうお判りのように人間の予測可能性である。果たして人間の行動は予測できるのか。できるとして、どのようなパターンに則っているのか。 仮に人間の行動が完全なランダムなら、むしろ話は簡単である。電話の通話記録を例に考えてみよう。平均して1日12回電
短期間に集中して何かをした後に、何もしない期間が延々と続く。これがべき乗のグラフの形となる「バースト」で、人間の行動のあらゆる場所に。予測も付かない人間の行動ってだから面白い。この本メチャメチャ面白そう。
一瞬、何かの間違いではないかと思った。著者が『新ネットワーク思考』でネットワーク社会の新たな扉を開いたバラバシであるならば、情報科学がテーマとなっていることだろう。そして翻訳者が青木 薫ならば、そこに数学や物理などの自然科学が絡んでいるはずだ。しかし本書の中身は、大半が中世十字軍の話で占められているのである。 もう少し中を見ていくと、さらに奇妙なことに気がつく。中世十字軍の話は偶数章のみで、奇数章では現代のネットワーク関連の話が多岐に渡って紹介されている。それも、FBIにマークされて自分の位置情報をアップし続けた男の話、ドル紙幣の追跡サイトWheresGeorge.comの話、ハンガリーのポータルサイトにおけるサイト訪問者の法則など、一風変わったものばかりだ。 この本は、一体どうなっているのか?そんな不安が期待へと変わるのは、第7章の最後のあたり。 第1章から本章までのあいだにしてきた話は
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