システムの一環としてロボット技術を考える 今回は、2冊のロボット関連書籍を紹介します。 1冊目はNHK出版発行、P.W.シンガー著、小林由香利訳「ロボット兵士の戦争」です。軍事ロボットについて書かれた本なのですが、よくある軍事やロボットのマニア向けの本とは違い、一般の方が読んでも楽しめるものとなっています。日本のハイテク(ロボット)技術が世界でどのような立場(レベル)にあるのかもよくわかります。 毎年日本で開かれるロボット格闘競技大会「ROBO-ONE」からは、来るべき状況の一端がうかがえるかもしれない。主催者側は2010年に新しい部門を設ける計画を発表した。宇宙でのロボット戦だ。人型ロボットを載せた小型衛星が宇宙空間に打ち上げられる。「衛星が無事に軌道に乗れば、ロボットが放出され、宇宙の真空空間で互いに戦いはじめる」(その後、宇宙大会の計画は無期延期になっている)。 それを人間の進歩