『 遺伝子医療革命 ゲノム科学がわたしたちを変える 』 (フランシス・S・コリンズ、NHK出版、初版2011年1月)は、ひとり一人に合った医療がいかに必要かを遺伝子研究の角度から啓発した一般向けの良書です。具体例が豊富で分かりやすく話が進みます。 本書は、将来の医療が遺伝子検査をした後に薬を処方する 「 DxRxパラダイム 」 が主流になると指摘しています。それにはバリアントを突き止めるといった難題がいろいろあるが、えっ?バリアントってなんだ?読んでいけば分かります!そういうのを知るのも本との出合いです。なーんて偉そうなことをたまには言ってみたい…。 読んでおきたい一冊 副題にあるゲノムとは、二重らせんでお馴染みのDNAの総体を指し、DNAとは生命の指示書であり設計図です。遺伝子はここに乗っかっています。 パーソナルゲノムの把握が病気の予防や治療に効果的なことを、本書は繰り返し述べています