三光マーケティングフーズ(東京・池袋、以下・三光MF)は、「全品270円居酒屋」で価格破壊を推進、居酒屋激安戦争の主導権を握ってきた。 だが、今年に入って店の看板から、「全品」の文字を消し、単に「270円」と表記するようになった。一部の店舗でマグロの刺身、牛カルビなど「380円」のプレミアムメニューを導入したからだ。 「メニューに270円以外の価格が入れば、不当表示になるので、均一業態全店の看板から全品を消し、『270円』に書き換えました」(同社広報担当) 三光MFは新宿、渋谷、池袋などの大繁華街を中心に、主に直営の大型店を170店舗以上を集中展開する。「300円均一」「299円均一」に続き、「全品270円居酒屋」を初めて開店したのは、2009年8月のことだ。 東方見聞録錦糸町店を業態転換。客数は3~4割増え、客単価は1000円以上マイナスの1700~2000円も、売上高は2~3割