<脱法ドラッグ>女性を誤認逮捕 神奈川県警、9分後に釈放 神奈川県警多摩署は27日、川崎市多摩区の女性(39)を麻薬取締法違反容疑で誤認逮捕し、9分後に釈放したと発表した。簡易鑑定で脱法ドラッグをコカインと誤ったという。 同署によると、26日午後1時半ごろ、「助けを求める声がする」との近隣住民の110番で駆けつけた警察官が女性宅でポリ袋に入った白い粉末を発見。簡易鑑定したところ、コカイン用の試薬に陽性反応が出たため、現行犯逮捕した。だが、反応が通常より若干遅いことなどから9分後に現場で釈放。正式鑑定した結果、27日に「α-PVP」と呼ばれる脱法ドラッグと判明した。コカインと同様の症状を引き起こす薬物だが、この時点で違法ではなく、来月16日から薬事法の指定薬物として規制される。 三留秀樹署長は「大変申し訳ない。今後このようなことがないよう指導の徹底をはかる」とコメントした。【高橋直純】