東日本大震災の津波に耐えた陸前高田市の「奇跡の一本松」の保存スケジュールが5日明らかになった。12日に切り倒され、13日に愛知県弥富市の加工場に運ばれる。その後、京都市で防腐処理し、来年2月中旬、「復興の象徴」として再び現地に設置される。 陸前高田市が発表した。一本松は高さ27メートルあり、8本ある枝を切り払った後、根元から伐採。県外の加工場や施設に搬送し、カーボン製の心棒を通したり、枝部分をレプリカにしたりするなどの作業を施す。これらの作業は、博物館の展示設計などを手がける乃村工藝社(東京都港区)が約1億5千万円で請け負う。 市はフェイスブックなどで保存のための寄付金を募っており、費用は全て寄付金をあてる。寄せられた寄付金は8月末現在、492件、2228万円に止まっている。 12日は午前8時半から現地で安全祈願の神事が執り行われ、9時半から作業に着手。一本松は12日中には切り倒され