二人に一人が、がんにかかる時代だが、治療法も日進月歩で発展している。その大半は、革命的な大変化というより、既存の治療法が精緻化したり、新たな機器・薬剤のおかげで生存率が向上したりといった細かい改善の積み重ねだ。また、「がんに効果あり」と信じられてきた代替療法が、「実は効果なし」と判明するなど、エビデンスも蓄積している。 では、現在はどんな治療法が、もっとも効果が高いのだろうか? 3人のがん専門家による話題のベストセラー『世界中の医学研究を徹底的に比較してわかった最高のがん治療』(ダイヤモンド社)より、その一端を紹介したい。 最も効果が高い3つの治療法 がんの治療法には「3大治療」と呼ばれるものがあり、それは手術、放射線治療、抗がん剤治療を指す。 同時にこれらは「標準治療」といって、「もしがんと診断されたら、まずは標準治療を受けることが最善」と著者らは言い切るほど、重要で効果が認められた治療