第2章 我が国の対人地雷対策支援政策の概要 2.1. 対人地雷問題の現状と国際社会の取組み 2.1.1. 対人地雷問題の現状 対人地雷が最初に使用されたのは第二次世界大戦の時であった。 それ以来、 対人地雷は 朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争等を含む世界中の多くの紛争で使用されてきており、 今日においても依然として多くの紛争において使用が続けられている。 特に、カンボジア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モザンビーク、アンゴラ、アフガニス タンなどの地域には多くの地雷が埋設されており、 戦闘員ではない一般市民に対して無差 別に被害を与えるという極めて重大な人道上の問題を引き起こしている。 また、 埋設され た地雷は、被埋設国の紛争終結後の復興と開発にとって大きな障害となっている。 BOX 1:対人地雷がもたらす問題 1.無差別である 対人地雷は、一般市民、軍人、平和維持軍、救援活動従事者など標的