東北新幹線の新青森駅が開業して4日で3年。青森市が駅周辺に整備した商業用区画は売れず、開業時と変わらぬ光景が広がる。ここに来て市は、駅周辺のまちづくりのルール見直しに着手し、建物の高さや店舗面積などの制限を緩和する地区計画の変更を検討している。駅近くの国道7号沿いでは家電量販店が出店準備を進め、にぎわいを呼ぶ動きがようやく加速しそうだ。(大垣裕) ◇地区計画見直し 2004年に定めた「石江地区計画」は、駅周辺の商業・業務系地区20万6000平方メートルについて〈1〉駅に隣接する地区でマンションなどの共同住宅は建てられない〈2〉店舗面積は3000平方メートル以内とする〈3〉住居エリアに近い地区の建物は高さ20メートル以内とする――という三つの制限を設けてきた。 地域住民らの声を踏まえて市が現在検討しているのは、〈1〉1階を店舗とする共同住宅は建てられる〈2〉店舗面積を1万平方メートルまで可と