◇春日大社参道 「生命力感じ元気湧く」 春日大社の参道(奈良市春日野町)で、落葉樹のムクロジの幹から6本の竹が突き出るように生えている。竹もムクロジも緑のササや木の葉をいっぱいに茂らせており、参拝客は「強い生命力を感じる。見ていると元気が湧いてくる」と驚いている。 竹が生えたムクロジは参道入り口の「一の鳥居」をくぐり、東へ約200メートル進んだ北側、奈良国立博物館へ通じる小道の脇にある。 春日大社によると、10年ほど前、ムクロジの幹が二つに分かれた部分から竹が突き出た。竹は少しずつ成長し、突き出た本数を増やしたという。参道に竹は生えていないが、数メートル北のフェンスを隔てた同博物館の敷地には竹やぶがある。 竹やぶから参道に向かって延びた竹の地下茎からムクロジの根元でタケノコが生え、虫に食べられて内部が空洞になった幹の中で成長したとみられる。中野和正権禰宜(ねぎ)は「木のそばに竹が生えてもす