「幻の大陸」の散策を楽しむ観光客ら=1日、宮古島市池間島北方沖の八重干瀬 【宮古島】国名勝・天然記念物で、大潮の干潮になると海面上に現れる宮古島市池間島北方沖のサンゴ礁群「八重干瀬」への上陸観光ツアーが1日、始まった。初日は海運2社が実施するツアーへ観光客ら約380人が参加。普段は海底に沈む「幻の大陸」の散策を楽しんだ。 来年1月予定の伊良部大橋開通に伴い、ツアーを行ってきた海運2社のフェリー運航が廃止されるため、上陸ツアーはことしで最後になる見込みだ。 八重干瀬ツアーに初参加した松谷恭子さん(71)=栃木県=と城野春美さん(71)=横浜市=は「紫、緑、ピンクなど色とりどりのサンゴが見られて最高だった」と笑顔で話した。 八重干瀬観光は2日もあり、約380人が観光する予定だ。八重干瀬への上陸については、サンゴ礁への負担や生態系への影響を指摘する意見もある。