過重労働の現代人のなかには、「食事に気をつかわない」「健康診断を受けても異常値に気づかない」という方が大勢います。取り返しのつかない状態になる前に…、腎臓内科医・南青山内科クリニック院長の鈴木孝子氏が、慢性腎臓病(CKD)にならないために気をつけたい「食事」について解説していきます。 【関連記事】養老孟司「なんだか元気がない」…診断で発覚したまさかの病名 「食事はコンビニ」…働き過ぎの現代人と生活習慣病 透析患者の7割以上は糖尿病性腎症なので、糖尿病をもっている人がたいへん多いです。また、糖尿病の人は血管が動脈硬化を起こしているため、高血圧も合併している人がほとんどです。 よく知られているとおり、高血圧の主たる要因は塩分の摂り過ぎです。糖尿病についてはいうまでもなく糖質の摂り過ぎ、そしてカロリーオーバーが元凶です。 つまり、透析をしている・いないにかかわらず、CKD(慢性腎臓病)患者さんは