2014-12-06 設備投資の「天井」 アベノミクスでは、予想インフレ率引き上げ→予想実質金利低下→民間投資促進が需要拡大の柱として期待されています。 次のグラフは日本経済の生産力拡大に寄与する民間企業設備投資と公共投資のGDPに占める割合です。バブル崩壊後の民間企業設備投資は、GDPの約15%が天井になっていたことが分かります。2014年Q3は14.1%なので、「天井」が迫っていることになります。*1 資本形成を形態別に示したものが次のグラフです。生産力拡大に最も寄与する機械設備等は、8%強が天井になっていることが分かります。2014年Q1は8.2%、Q2は7.9%なので、こちらも天井に近づいていることになります。 2000年以降を拡大します。 この「天井」を突破できるか否かがアベノミクスの成否の鍵を握ることになりますが、そこで懸念されるのが、グローバル企業の現地生産シフトの流れです。
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