「gettyimages」より 「今時、専業主婦をやれるなんてセレブだけでしょ?」 そんな声を多く耳にするようになった。夫婦共働きが当たり前になった昨今では、「専業主婦」には“お金に余裕がある家庭だけに許された特権”のようなイメージが定着しつつある。 実際、専業主婦世帯数は年々減少傾向にあり、厚生労働省の平成30年「厚生労働白書」などによると、専業主婦の世帯は全体の約33%と、およそ3世帯に1世帯の割合だ。同調査によると、1980年頃は約65%と半数以上が専業主婦世帯だったが、95年頃を境に共働き世帯との割合が逆転している。 また、内閣府の「男女共同参画白書」によると、性別による役割分担の意識も変化している。「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に反対する人の割合が男女ともに増加傾向にあり、平成28年の調査では初めて反対が賛成の割合を上回っている。 経済的事情や女性の社会進