はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と六十四 「サボローゾ!」 「saboroso(サボローゾ)!」 サ、サボローゾ? 「saboroso はポルトガル語。どういう意味か、わかるかい?」 サボローゾ。サボローゾ、か~。 しばし、しばし考えてみる。 サボローゾ。 サボるぞ。 サボってやるぞ、サボろうぞ。 コレだ、まず、間違いない。 フツフツと沸き上がる、根拠はないけれど、あり余る、自信、自信。 「ソレって、サボってやるぞ、サボろうぞ。でしょ」 「おっ、いいね~。サボってやるぞ、サボろうぞ」 「きっと、フランス語の『サボタージュ(sabotage )』がポルトガルに。で、サボローゾになった。コレ、かなり自信あります」 「そして、シルクロードを、で、この国に伝わった。って、わけか。ん~、そう言われると、なんとなく、そこはかとなく平安貴族みたいだしな」 平安貴族みたい、か~。 たしかに、平安貴族