メンテナンス用のプログラムに記述ミス 今回の大規模障害においては、共用/専用/VPSなどのサービスにおいて、Webやメールデータなどのデータ消失が発生した。データ消失の原因に関して、当初は「メンテナンス作業において用いる特定の管理プログラムのバグ」とだけ発表されていたが、「バックアップは行なわれていなかったのか」「複数のサービスで同時にデータが消失したのはなぜか」「プログラムの不具合なのか、人為的な作業ミスなのか」などのさまざまな不明点があった。今回発表された中間報告では、こうした疑問に対する回答になりえる情報がいくつか提示されている。 まず、今回の大規模障害の発端は、サーバー群に対して脆弱性対策のメンテナンスを行なう更新プログラムの不備にあるという。具体的には、更新プログラムにおいて、ファイル削除コマンドを停止させる記述、そしてメンテナンス対象のサーバーを指定するための記述が漏れていたと