最近の日本の家電メーカーは、海外の企業に買収されたり、ヒット商品を繰り出す多くが海外メーカーだったり、すっかり元気がなくなったと囁かれる。そんな中、斬新な発想や機能を備えた家電を生み出す企業が出て来た。それは、「ふっくらやわらか」とは違う食感のごはんをつくり出す炊飯器。そして、高級喫茶のマスターの味を忠実に再現するというコーヒーメーカー。家電で〝究極の味〟をつくる挑戦が始まった。 家電メーカーがしのぎを削る『炊飯器』。新興メーカーの「バルミューダ」は、他社と全く違うアプローチで開発に挑んだ。バルミューダと言えば、社長の寺尾玄さんが「常識を信じない」との信念のもと、これまで扇風機を始め、革新的な家電を世に送り出してきた。最近では価格が2万円を超えながらも大ヒットした『オーブントースター』。水蒸気を発生させることでパンをモチモチに焼き上げ、このジャンルに新たな価値を加えた。続いて発売された電気