ぽっちゃりモフモフのまんまるボディーがトレードマークのマヌルネコ。モンゴルの大平原に暮らす野生のネコだ。これまでほとんど生態が撮影されたことがなかったため、その暮らしぶりは謎に包まれていたが、今回現地の研究者の協力を得て、マヌルネコの冬と夏に密着することに成功。そこから見えてきたのは、姿だけでなく、極めて個性的な行動の数々だ。まず、雪原で見せたのは驚きの天敵対策。足をだらりと伸ばし、つぶれたように地面に広がる姿は、まるでおもちゃのスライム!名づけて、「スライム作戦」。これは、隠れる場所がほとんどない平原で、じっと動かず岩になりきることで巧みに敵の目をあざむくというもの。分厚い脂肪とモフモフの長い毛のおかげで、吹雪の中でもじっと身を潜めることが出来るのだ。夏、取材班は親子の貴重な姿を発見することに成功。お母さんは子どものために活発に狩りに出かける。狩りの基本は、「ほふく前進」。体を地面スレス
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