ゼーアドラー (ドイツ語: SMS Seeadler) は、ドイツ海軍の帆船を改装した仮装巡洋艦(英:Auxiliary cruiser、独:de:Hilfskreuzer)。すでに蒸気船が主力であった第一次世界大戦において、フェリクス・フォン・ルックナー伯爵はこの艦で通商破壊を行い、海の悪魔 (Seeteufel) と称えられた。 ゼーアドラーの誕生[編集] 本艦の主砲 ユトランド沖海戦後、イギリス海軍に対して劣勢となったドイツ海軍は、現存艦隊主義のもとで艦隊の主力をキール軍港に逼塞させるようになった。敵のいなくなったイギリス艦隊は海上封鎖によって、ドイツ経済の消耗を狙った。こうした状況下、ドイツ海軍はUボートや仮装巡洋艦による通商破壊戦に移行した。しかし、イギリス海軍の封鎖線は厳重で、簡単には突破できなかった。そこでドイツ海軍司令部は、商船に化けた帆船ならば封鎖線をやり過ごせるのではな