今回のテーマは「爆買い」です。「爆買い」とは、主に中国人観光客が大量に日本製品を購入することです。 今や日本の消費を盛り上げる一大要因となっており、日本企業の多くは何とか旺盛な中国人の需要を取り込めないかと考え、試行錯誤を続けています。最近では、あまりの中国人観光客の多さに道路や店が混雑して困るという声も増えているようですが、私は爆買いを日本のビジネスを見直すよいチャンスになるのではないかと、ポジティブに捉えています。 爆買いによって生まれる需要を構造化してみると、まず一次需要として、中国人が大量購入することで起きる直接的な経済効果があります。 さらには、爆買いから生まれる「二次需要」「三次需要」も存在しています。 また一方で、爆買いを誘致するためにかかる必要なインフラの充実や爆買いがもたらす弊害を防ぐための仕組み・仕掛けも必要です。 これらをまとめて、ここでは爆買いの「コスト」と呼ぶこと